センス・オブ・ワンダー

子育て

「沈黙の春」で有名な海洋生物学者のレイチェル・カーソン。60ページ足らずの薄い本ですが、自然をそして人を愛する心が詩的な文章の中に表現されています。小さいお子さんをもつ方に読んでもらいたいです。

・わたしたちは、嵐の日も、おだやかな日も、夜も昼も探検にでかけていきます。それは、なにかを教えるためではなく、いっしょに楽しむためなのです。

・センス・オブ・ワンダー(神秘さや不思議さに目を見張る感性)は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤となるのです。

・わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要でないと固く信じています。

・そこに住む人々は頭上の美しさを気にもとめません。見ようと思えばほとんど毎晩見ることができるために、おそらく一度も見ることがないのです。

・虫のオーケストラは、真夏から秋の終わりまで、脈打つように夜ごとに高まり、やがて霜がおりる夜が続くと、か細い小さな引き手は凍えて動きが鈍くなっていきます。そして、とうとう最期の調べを奏でると、長い冬の静寂のなかへひきこまれていきます。

・地球の美しさと神秘を感じとれる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることはけっしてないでしょう。

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