筆者はハーバード大学教授でポジティブ心理学の第一人者の一人。マインドセットがいかに個人に、そして組織に影響するかを科学的に論じています。翻訳本は冗長なものが多いですが、こちらはボリュームはありますが内容が濃いのでスラスラ読めました。
・心はそれ独自の場所である。その中で地獄から楽園を作り出すことも、楽園から地獄を作り出すこともできる
・時間と精神のエネルギーを最も多く投入している状況がその人の現実
・人間の脳は普通の気分の時でも、ネガティブな気分の時でもなく、ポジティブ気分の時に最もよく働く
・幸せが中心にあって、成功はその周りを回っている
・神経科学の研究により、何年も瞑想している僧侶は左前頭葉部皮質が普通の人より発達している
・幸せとは意味や目的の深い感覚をともなう喜び
・何かの活動の一番楽しい部分は、多くの場合それを楽しみに待っている時間である
・利他的な行為をするとストレスが軽減され、精神の健康が高まる
・テレビを見る時間が少ない人は我々の暮らしがどれくらい危険でどれくらい良いことが起きるかの判断を正確にできる
・コンサートや知人との会食など、経験にお金を使った場合はの方が、モノを買った場合に比べてはるかに大きな喜びをともなう
・日々の行動を心がいかに捉えているかが、その行動自体よりも現実を決定する
・ポジティブなマインドセットがあれば時間そのものを相対的な意味でコントロールできる
・機会的な決まり決まった仕事でもそこに時間と努力を投じるため理由を見出せば、意味のある仕事となる
・悲観的で欠点ばかりを探すマインドセットによって、抑うつやストレスが生じる
・「環境」「不運」「生い立ち」「過ち」「挫折」などの囚人ではなく、自らの判断でそこから自由になれる
・失敗に対する方法は、実際に失敗を経験し、それを切り抜けることによってしか学べない
・成功とは一度も失敗しないことではない。失敗を糧に立ち上がることである
・自分が自身の運命の主人公であるという感覚は、幸せと成功をもたらす最も大きな推進力となる
・様々な種類の自制は「自制力」という共通の資源を引き出して使っている
・望ましい行動を最も抵抗の少ない道にする
・飛躍企業の人達は、明らかに自分の仕事を愛していた。その理由は主に、一緒に働いている仲間を愛していたからだ
・ミラーニューロンのおかげで私達の感情も伝染性がある
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